最も身近にあり、誰もが手に取ったことのある鉛筆ですが、画材としての鉛筆の奥深さは意外と知られていません。
ドローイングから細密描写、他の画材と併用した作品制作、考えられる様々な方法を探りながら、自らの表現領域の拡張を試行したいと思います。
想像力こそ創造の源泉と考えます。
講座のカリキュラムは設定しますが、受講生各自の希望を一義と考え、柔軟に対応いたします。
経歴
1949年東京生まれ。1972年東京藝術大学美術学部VD専攻卒業。
『凍結するアリスたちの日々に』に始まる鉛筆による作品、『標本箱の少年』に始まる油彩・テムベラの混合技法による作品、箱によるオブジェ、コラージュの作品制作と並行して、中井英夫、久世光彦、皆川博子など小説の挿画、また、書籍の装丁は400冊を数える。
『凍結するアリスたちの日々に』『leaf/poetry-紙片の狭間に』などの画集、『鉛筆で描く』などの技法書、ほかに『月』『幸福の王子』『不思議の国のアリス・鏡の国のアリス』などの絵本の仕事も多数手がけている。
鉛筆、混合技法、ボックスオブジェ、それぞれ技法は異なるが、創造力に全幅の信頼を置くことに変わりはない。