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彫刻コース

2021年度の新入生募集中

学校説明会・見学、随時開催しています

造形の基礎力を養いながら塑像と彫刻の作品制作を学ぶ

 

基礎力を養い、自分が表現したいテーマの方向性を追求していく

形はどのようにして生まれ、決定されていくのでしょうか。植物や動物など自然の物は、生きるための機能から生じた形を持っています。デザインされた物や芸術作品といった人工的な物も、作者個人にとどまらず、社会、文化など共同体の思考をも反映し、やはりそれでなければならなかったという形をしています。しかし、形の背後にある多くの情報や、そのものが抱えている記憶は、見ようとしなければ見えてこないものかもしれません。彫刻を学ぶことは、形がどのようにして決定されていくのかをあらためて見つめ、そこから自分が何を受け取っているのかを知ることに繫がっています。
作品を制作するという行為は、自分の置かれた環境の中で与えられた情報をただ受動的に受け取るだけでなく、立ち止まって自分の手や体を使って探り、摑もうとすることです。そして、なかでも立体物の制作は、物質、量、構造、空間、鋳型などの問題を取り扱います。これは、物に対して内側から外側から、あらゆる角度からアプローチし、現実の世界に現れてくる、その形の生成に立ち合うということでもあります。
彫刻作品をみることが好き、自分で造形物を何かつくってみたい、人間の身体に興味がある、手を動かす仕事が好き、など、彫刻を学んでみようという理由は千差万別だと思います。特に本校では、多様な背景をもつ方々が同じ場で制作していることが特徴です。それぞれの生活の中での経験や記憶をもとに、固有の表現を探る場となることを望んでいます。
現代の彫刻作品の幅は多様化しているため、素材も特に限定されてはいません。その自由さと引き換えに、自身の表現方法を定めていくことが難しく感じる方も多いかもしれませんが、制作過程での個々の問いかけが、自ずとその方向性を定めてくれるものと考えています。まずは、形に投影される自分自身を探すような気持ちで、粘土を捏ねるところから始めてみましょう。

彫刻コースでは、自身の表現の探求の前に、粘土を使った塑像制作と木彫制作を通して、造形の基礎的な技術を習得します。また、その技術の前提となる、物の形や構造を的確に捉える力を養うために、デッサンで人体など身近な物をよく観察することも重要だと考えています。彫刻の制作では、人体であれば頭部から始め、半身像、全身像というように難易度を上げながら技法を学んでいきます。

彫刻コースの特色

工房制について

大型の立体作品などは、制作工程が長い上、途中での移動が難しいため、作業の場所を特定しておく必要があります。そのため彫刻コースの授業は、工房制授業という方式で行い、美術表現科、造形表現科、表現研究科の3学科が同じ工房で学びます。題材は共通としながらも、それぞれの学科の課題に応じて技術の学びを深めていきます。

人体像をつくる

人間は、自分の存在を確かめるかのように、彫刻で人体像をつくってきたとも言えるでしょう。この授業では、モデルを観察し、人間の身体の骨格や筋肉の構造を理解しながら制作に取り組みます。私たちは、自分の姿を鏡でみることはできますが、それを表現するためには統一的な視点で全身を捉えることが必要です。たとえば立像の制作では、全身の形を統一的に捉えながら、「立つ」という、体が重力に抵抗する力のあり方や、それを塑像でいかに構築するかという点から人体について考えます。

石膏型取りの授業

粘土でつくった塑像作品はそのままでは壊れやすく保管できないため、塑像の後に石膏で型取りして、粘土から石膏の像に置き換える技術を学びます。

修了展

美術表現科、造形表現科、研究科は一年間の制作を通して彫刻に対するテーマを自分自身で見つけ、修了作品を制作します。修了展では全員の修了作品を展示し、講師による講評会を行います。

設備概要

●工房形式の教室
●防音・防塵対策
●陶芸窯(別途使用料要)
●床面積104㎡

カリキュラム・イベント

入学式
[共通授業]木炭・鉛筆デッサン
(石膏像・人体など)
彫刻制作実習(摸刻など)
夏期休業
[共通授業]塑像制作
彫刻制作実習
(人体塑像・型取り演習など)
彫刻制作実習(木彫・人体塑像など)
冬期休業
修了制作
SEBIT東京都専門学校アート&
デザイン展
修了制作展
修了式

上記は前年度までの内容です。2021年度は変更の場合もあります。

先生よりメッセージ

  • 工藤里紗

    彫刻家

    彫刻は素材と人との関係性から生まれる未知の何か。粘土に触りたいだけでも歓迎です。素材に触れ手を動かし体で考え、それぞれの形を探していきましょう。

  • 宮原嵩広

    彫刻家

    彫刻とは物体を観察し、物質に思いを馳せ、事物・事象を網羅する術です。物体からも物質からも解放された彫刻こそ真の人間と言えるでしょう。

  • 氷室幸子

    彫刻家

    実素材を使って立体制作が出来る環境は稀有だと思います。実技を通して一緒に考え、みなさんが彫刻の魅力を発見していく一端を担えたらと思います。