現場力を高め、想像力・技術力・コミュニケーション力という3つのスキルを備え、建物を形にするプロフェッショナル〈建築クリエイター〉。
その学びは、現場に触れ、手を動かして建築の面白さを体感することから始まります。
体験で得た感覚や知識を大事に、自由な発想で正確な図面を描き、仲間とともに成長していくことをめざしています。
材料の性質や建築現場の仕組みを学び、小さな建築を自分たちの手でつくります。
設計の考え方から形になるまでを体験し、ものづくりの楽しさを全身で感じ、
思いどおりの形ができあがる喜びや、仲間と一緒に工夫する楽しさを
味わいながら建築の面白さを発見します。
実物に触れる経験を通して、図面だけでは分からないリアルな建築を学び、
現場で生きる知識と感覚を身につけます。
授業紹介建築素材について理解を深め、“建物はどうやってできているのか”を理解する

入学してすぐにはじまる、建築の材料にふれる授業です。
セメント、モルタル、コンクリートの違いのほか、建築に使われる各種素材について、ふれて知ることを中心にすすめます。木材については「森林木材」で詳しく取り上げます。

日本は森林大国、日本の森を守り続けた人々に会いに森林まで足を運び、日本の森林資源の豊富さと可能性を学びます。さらには、木材という素材の特性を学び、中大規模木造建築の可能性についても学びます。

現場にこそ本物の建築がある。1年生の後期には住宅の現場を基礎工事から完成までを当代きっての大工の棟梁の案内で見学します。現場を見る、そこにこそ本物の建築があり言葉では表現しきれないほどの多くの学びがあります。
授業紹介実際に手を動かすことで、モノづくりの基礎を体で習得する

現場を知ることと同時に手を動かすことが大切です。「造形1」 では建築模型の基本的な作り方から始まり、その次に木材を加工して椅子の製作をします。ノコギリを使ってしっかりと作り上げ、各自個性的なペイントで仕上げます。

1年生の後期では、クラスのみんなで小屋を考えて作り上げます。 「森林木材」で学んだ素材の特性や「基礎力学」で学んだ強い形の作り方などをもとに構造の設計から材料の発注、製作までモノづくりの一貫した流れを学びます。
Pick up
学校の4階テラスに実際に小屋を建てます。考える段階から完成までみんなで力を合わせ、建築物を作り上げる楽しさを体験します。

クラスのみんなでアイデアを出し合いスケッチを描きながらデザインの方針を決めていきます。
決まった方針をもとに具体的なアイデアを出し合いチームとしてイメージを共有していきます。

アイデアを図面にし、模型を作りながら実際に作る小屋の形を決めていきます。
材料を発注できるまでの実施図面制作、見積書の依頼、材料の発注のプロセスも学びます。

届いた材料をチェックし、仲間と協力して加工して組み立てます。加工技術を学びながら、みんなで小屋を完成させます。完成させる達成感を味わいます。

作るだけで終わらない、
建築の“現場と仕組み”を学ぶプログラム
この学校ならではの特別なプログラムです。木材の加工は手作業だけでなく、現在主流のプレカット工場とのやり取りも体験します。必要な材料の数量やコストを自分たちで計算しながら進めることで、建築がどのようにつくられているかを深く理解できるカリキュラムになっています。
木村 光行先生 担当科目:施工管理1

図面の線の意味を学び、建築の基本的な図面のトレースから始めて
設計の意図を正確に描く力を身につけます。
加えて、構造や力学の知識を持って、アイデアを実現可能な形に落とし込み、
自由な発想で自分の図面に表現する力を養います。
試行錯誤を重ねながら思いどおりの空間や自分だけのアイデアを形にすることで、
建築クリエイターとしての力を確実に伸ばします。
授業紹介実践的な演習を通じて理解を深めながら、設計の基礎力を身につける

パースの描き方を学ぶ 「図学」とともにプランを作ることに特化した授業です。与えられた条件を満たすプランを時間内に考える演習形式で行います。建築士試験の実技課題対策も配慮した実践的な授業です。

図面を描く手段としてはCADの技術は必須です。本校ではAutoCADとVectorworksの二つのCADの使い方を1年時に取得しながら、将来的な展望のなかでBIMについての基本まで学びます。2年次ではさらに実践的なスキルアップを図ります。

建築は難しそう、そう思わせるのは「構造」を考えることが必要だからでしょう。しかし、構造の基本は強い形を知り、それを建築に反映させることにほかなりません。基礎力学ではモーメントの理解とともに強い形について学びます。

構造力学では、建築士試験に出題される計算問題を解くスキルを身に着けるだけではなく、建築の構造を理解するうえで必須の用語や考え方を学びます。計算問題は足し算と掛け算だけで解ける問題ですから数学が苦手な人も問題ありません。
授業紹介線を引く基本から始め、住宅や大型建築の設計課題に挑戦

入学当初は誰もが未経験な製図。図面を描くことは建築の仕事の本流。様々な授業はそのためにあるといっても過言ではありません。1年生の前期は、生きた図面を描くための準備体操です。線を引くことに慣れることから始めます。


1年生の後期「製図2」から2年生前期の「製図3」では、住宅から大型建築まで、今までの学びをもとに設計課題に取り組みます。必要な機能や、それぞれの空間のつながりなどイメージを膨らませて図面表現にしていきます。
Pick up
建築は一本の線から始まります。頭の中のイメージを一本一本の線にして少しずつ形になる喜びと空間を作る楽しさを体感します。

製図の基本は線をひくこと。鉛筆、シャープペンシルでケント紙に線を引くことから製図の授業は始まります。平面図、立面図で表現されている情報を理解しながら線を引く練習をします。

用途にそった必要な機能を整理してプランにまとめ上げます。それぞれの機能の配置関係を手描きのスケッチを描きながら検討し、講師陣の指導でリアルなプランを考えていきます。

手描きのスケッチから図面に仕上げます。図面の中には設計の要である寸法や素材の使い方が描かれます。力学や施工、材料の授業で学んだことを生かして完成した図面を描きます。

図面に向き合う、その一線が原点になる
思い描いた空間を図面で表現するのはたやすいことではありません。学校を卒業してからもスキルアップを常に心がけるべきことです。そのスタート地点が製図板に向かって一本の線を引くことにあります。これが最初の一歩、意気揚々と踏み出していきましょう。
古川 泰司先生 担当科目:製図他

本校ならではの絵画や色彩の授業では、自由な発想を生み出す感性と創造力を育みます。
スケッチや模型制作の授業を通して、自分の考えを形にする表現力を身につけ、
さらに仲間と意見を交わすプレゼンやディスカッションで、
相手の意図を理解しながら伝える力を磨きます。
こうして授業で培った表現力と理解力を組み合わせることで、
社会人としても高いコミュニケーション力を発揮できるようになります。
授業紹介さまざまな情報を整理し、最適解を提案する力を身につける

建築には人と人が力を合わせて作り上げるコミュニケーションカが必須です。情報を整理して提案しその実現に必要なことをまとめ上げる力です。この授業では、ひとに物事を伝える力を磨き、生成Alの使い方についてもスキルを磨きます。

木材で囲まれた空間や木材でできた家具を使うこと。木材が人に与える安心感や気持ちよさは科学的に解明されてきています。そうした木材の良さを理解し、空間としてどう伝えるかがこの授業です。プロダクトから小規模のインテリアまで学びます。

情報発信力は現代社会では必須のスキルです。個人で管理できる様々な情報発信ツールとして、Instagramなどのメディアについて学ぶとともに、スマートフォンでの写真撮影や構図などの基本を身に付けます。
授業紹介本校ならではのアートの授業で感性を磨き、創造力を育てる

建築のコミュニケーションとして手描きのスケッチで表現することは、実際の設計でも現場監理でも役に立つスキルです。同時に、手を動かすことによってクリエイティブな発想が生まれます。


建築空間をより豊かにするために色彩の知識は欠かせません。色の原理を学ぶとともに色彩構成の演習を行います。あわせてデジタルデザインに必要なPhotoshopとIllustratorの基本的な使い方についても学びます。
Pick up
建築は仲間とアイデアを共有し形にする仕事です。描く・作る・話すの3つの方法で伝える力を学び、建築を作る原動力を身につけます。

人に伝える絵を描くためには、「描く技術」の前に「知る力(観察力)」が大切です。まずは身の回りの物をよく見て、構造や機能を理解する事から始めます。植物や人体など題材を変えながら、それらを立体的に描く方法について学んでいきます。

空間イメージやコンセプトを模型や立体物として作り、視覚的に伝えるワークを行います。手を動かしながらアイデアを形にしていくプロセスを体験し、空間を具体化する力と、見る人に伝わる表現力を養っていきます。

授業ではチームでのディスカッションや、プレゼンテーションの機会が多く用意されています。相手に分かりやすく伝える力や、言葉で考えを整理するスキルを身につけていきます。

楽しみながら描く。
その積み重ねが力になる
頭の中にあるイメージを手早く具体的に伝えるためには、絵に描いて伝える「スケッチ」が有効です。そのスケッチが美しく魅力的であればその効果はさらに高まるでしょう。それこそが絵画の力。将来の仕事の様々な場面で役立つはずです。上手に描くことだけが目的ではありません。楽しみながらたくさん描きましょう。
永井 俊一先生 担当科目:絵画

地球温暖化や空き家など社会の課題に建築の視点で向き合い、解決策を考えます。
学んだ技術や発想を社会の課題解決に活かす力を養い、
現場体験やプロジェクトを通して、人や街とつながる力や、
未来の空間や暮らしをデザインする力を育てます。



世界的な木造建築ブームの背景には地球温暖化の社会的な問題があります。森林は温暖化の要因とされる二酸化炭素を吸収し木材として固定します。授業では、木材建築の基礎と森を育て地球環境に貢献して次世代の建築について学びます。
祖父の代から86年続く会社で木造建築に携わり、最新工法や木質材料を用いた研究にも取り組んでいます。授業では、木の魅力と現場を動かす実践力を重視し、これからの時代に求められる木造建築の担い手を育てたいと考えています。
木村建造株式会社代表
大工/建築士
木村 光行
担当科目:施工管理1





環境負荷を考えて建築を作ること、素材や性能を見直し適材適所に省エネ設備を選択することなど建築の果たす役割はますます大きくなっています。
地球環境のために何ができるかを考えながら快適な室内環境について学びます。
建築士の父の影響から建築の道へ進み、住宅設計を中心に活動。太陽光と蓄電池による再エネ100%の暮らしを実践し、省エネや資源循環の取り組みにも携わっています。授業では、地球にやさしい建築の在り方を学生と共に考えていきます。
Atelier Bio
一級建築士事務所代表
建築士/インテリアプランナー
新井 かおり
担当科目:環境工学



日本では空き家が社会問題化しています。既存住宅を利活用するために必要なスキルを持った人材が求められています。そうしたスキルを「住宅医協会」などの協力を得ながら、調査から耐震改修、断熱改修など実務に即して学びます。
公認住宅医の資格を持ち、木造住宅の耐震診断や改修工事を数多く手掛けてきた経験から全国の工務店に向けた社内研修や講演会の依頼が多数あります。授業でも社会が求めているリアルな情報とスキルを教えていきます。
アトリエフルカワ
一級建築士事務所 主宰 建築士
古川 泰司
担当科目:改修計画論1/改修計画論2他




既存建物のリノベーションについてインテリアデザインの基礎を学ぶとともに、特に重要なキッチンのデザインについて深く学ぶ演習形式の授業を進めながら、インテリアコーディネーター資格取得を目指します。
工業設計を学び、メーカーで製品デザインを経験後に独立。現在はキッチンを起点に、暮らし全体を見据えた住まいづくりや工務店支援に携わっています。授業では、リノベーションを通じて生活の質を高める発想力と提案力を育てたいと考えています。
株式会社STUDIO KAZ代表
インテリア・キッチンデザイナー
和田 浩一
担当科目:デザイン論2




建築は個々のデザインを考えればいいわけではありません。まちづくりにつながる大きな視点で考えることが必要です。福島県の西会津町と渋谷の2拠点の街並みを自分の足で歩くことから大きなデザインを学びます。
国内外でランドスケープデザインに携わった後、東日本大震災を機に福島へ帰郷。現在は地域芸術拠点のディレクターとして活動しています。授業では、人と自然の関係を大きな視点で捉え、次世代につながる風景をデザインする力を養いたいと考えています。
一般社団法人BOOT代表
ランドスケープアーキテクト
矢部 佳宏
担当科目:デザイン論3
