日本画コースではまず一番の基礎である写生(デッサン)からはじまります。植物、動物、人物、風景などを描きながら日本画独自の観察、表現を学びます。
制作では墨線描き(骨描き)から小下図、大下図などの段階を追って制作を進めるという伝統的な手法を身につけていきます。また、古典模写を通して先人の筆使いや表現方法を追体験する実習も行います。
日本画と聞くと、花鳥風月を題材とした様式的な作品を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、現代では伝統にとらわれない表現の作品も数多くあります。
日本画の画材は粒子の大小を持つ岩絵の具、多くの種類の和紙や絹などの基底材、また金箔、銀箔といった金属素材を使用するなど、様々な表現のバリエーションと可能性を持っています。
表現の基礎となるデッサンはもちろん、伝統的な表現法を学び、その上に個性的な各自の表現ができるよう指導いたします。