「建築クリエイター」の学び
建築専門課程がめざす「建築クリエイター」は、建物を建てることだけでなく、
人々の生活空間を豊かにすること、
そして未来を見据えた社会的価値を創造することを役割とした
これからの時代に必要とされる建築業界のプロフェッショナルです。
技術的な正確さを重視しながら、建築家としての思考や感性を的確に表現する「美しい図面」を描く力を養います。
教員のアドバイスを取り入れ、実現したい空間デザインの表現をさらに洗練させることで、自分のアイデアを的確に伝える力を養います。
現場実習を数多く設け、建築の基礎を体感的に学びます。さらに、現場・ショールームにも足を運び、感性と洞察力を養います。
絵画の授業を通じて観察力を鍛え、さらに色彩学や構図などのアートスキルを身につけ、空間をデザインする力を養います。
将来、建築クリエイターとして成長を続け活躍するための第一歩として、本課程では2級建築士資格取得を目指します。
アートや建築の歴史、文化的な背景を知ることで、美的な判断基準を学び、アイデアの幅を広げより豊かな空間創造につなげます。
ARCHITECTURE CREATOR
本課程の学びは、「技術力」と「創造力」の調和を大切にしています。「技術力」は、現役建築家の実践的指導による、実際の建築現場で活きる技術や知識を学び、「創造力」は、文化専門課程の教員による専門的なアートやデザインについて学び、感性や観察力を磨き、空間をデザインする力を養います。この両面をバランスよく学び、建築クリエイターとして総合的な能力を身につけることができます。
OCCUPATION QUALIFICATION
建物やインテリア、構造物を設計・監理する専門家。設計図や仕様書を作成し、施工計画の助言及び施工図の承認、施工現場の監理などの業務を行います。
現場での施工計画の作成から施工図の作成及び施工管理(現場での指揮・監督)まで担当する専門職。建築/土木/電気/管工事/通信/造園/機械などの分野があります。
労働災害を防止するための管理を必要とする作業について、事業者が選任する指揮者。
インテリアや住宅に関する幅広い知識を持ち、クライアントの要望をヒヤリングし家具や照明等の商品をトータルにプロデュースする専門家。
生活者のニーズに合わせて快適で使いやすいキッチン空間(機能、設備等)を提案し、的確なプランを作成する専門家。
適切な提案・対応ができる、リノベーションの実務に必要な不動産・建築・金融・関連制度などの幅広い基礎知識を身につけた資格者。
省エネ住宅設計・熱損失計算の基礎知識を持ち、省エネルギーに関する高度、専門的な診断指導等を行う専門家。
ビルや住宅の屋上緑化や人工地盤上の緑化、さらに建物内外の壁面緑化など、建物緑化を安心・安全に設計・施工する専門家。
持続可能な市域活性に向け、空き家に関連するあらゆる課題をトータルで対応できる環境整備を行う専門家。
地域に眠る歴史的文化遺産を発見し、保存、活用し、まちづくりに活かす能力を持った、地域文化活性化の一翼を担う専門家。
再開発に関する法規等の知識や事業計画、権利変換計画などの企画、調整に係る知識及び技術を備えた専門家。
環境について幅広い知識を体系的に身につけ、ビジネスと環境の相関を的確に説明し、環境問題に取り組む、「環境教育の入門編」に位置付けられる検定。
1級建築士/2級建築士/木造建築士/1級・2級建築施工管理技士 など
インテリアコーディネーター/インテリアプランナー/CAD利用技術者試験/環境社会検定試験(eco検定)/省エネ建築診断士 など
環境社会検定(Eco検定)
環境について幅広い知識を体系的に身につけ、ビジネスと環境の相関を的確に説明し、環境問題に取り組む、「環境教育の入門編」に位置付けられる検定。
ACADEMIA-INDUSTRY COLLABORATION
変化する社会、建築業界の課題やニーズ、日々進化する技術などを常にキャッチして、実践で役立つ学びを深めていきます。業界ネットワークのご支援を頂きながら、知識を広げる講座やインターンシップなどを実施します。
創業50年を超える当社では、住宅を中心に「木」という自然素材を大切にした建築を数多く手掛けてきました。この間、住宅の在り方は変化し、少子高齢化にともないさまざまな年代の住宅に触れる機会が増えていますが、多様な建築に対応できる人材がなかなか育っていないのが現状です。今後は住宅だけでなく、学校をはじめ中大規模木造建築物の建設が増加していくことは必至であり、現場力があり、生産性を意識して動ける人材はますます求められることになるでしょう。
大工の社員化など技術の担い手育成に取り組んでいる当社としても、学校という教育の場でお役に立てることがあれば幸いです。
当協議会が設立された当初は認知度の低かった「リノベーション」という言葉も今ではすっかり一般化し、住宅に留まらず、空き家問題、まちづくり、地方創生など、幅広い分野に広がりを見せています。
しかしながら、不動産や金融、住宅検査など分野横断的な不動産ストックビジネスの知識にたけた専門家は少なく、新築の施工とは異なる専門性の高いリノベーションの技術を持つ職人も圧倒的に不足しています。
資材高騰、エネルギー問題等の観点から今後ますます高まるリノベーションの需要を見据え、我々とともに業界を盛り上げる人材が一人でも多く巣立ってくれることを願っています。
単なる修繕の延長ではなく、断熱や耐震の性能を向上させる「性能向上リノベーション」を普及させることを目的に「性能向上リノベの会」は発足しました。
会員内でノウハウや知見を共有しながら、省エネ・ストック活用によるカーボンニュートラル社会の実現に向けて歩みを進めています。昨今、コストや環境問題への配慮からリノベーションへの注目が高まっていますが、リノベーションをトータルでコーディネートできる人材はまだまだ不足しています。
だからこそ、そのような専門性を身につけた人材を教育機関で育てる意義は非常に大きく、当会としても大きな期待を寄せています。