先生紹介

山内和則

Kazunori Yamauchi

 季節の変わり目に五感が研ぎ澄まされます。景色もさることながら、流れる空気の音や匂の一瞬の揺らめきに、過ぎ去った時の思い出が詩情となって浮かび上がります。

 頬を撫でる冷たい風の端っこが僅かに微温やかさを感ずる時の胸焦がれる日々や、夜長に聞こえる庭木の葉擦れの音の怪しさに、心の虚ろを抱えながら思い出す、子供の頃の路地裏の懐かしさがあります。

 季節の果実や茶葉の香りに、熱々のスープに浸したバゲットの芳醇な味覚の中に、忘れていた遠い昔の思い出が隠れているのです。

 

 日常の身近な時間と空間をテーマに掲げて来ました。近年は、そこから見る人の心情に深く入り込んだ表現を求め続けているところです。人生の幸せも悲しみも時とともに過ぎて行きます。

 私の絵画世界が人々の心の奥底で遙か昔を呼び起こす感性の切っ掛けとなれば嬉しく思います。

経歴

1949    静岡県に生まれる

1975    武蔵野美術大学卒業

1980    現代の裸婦展(東京日動画廊)’84賞候補

     セントラル油絵大賞展 ’89賞候補

1988    「絵画、今…」展(京都、三重、埼玉の各市立・県立美術館にて’89, ’90)

1991    昭和会展にて優秀賞(東京日動画廊)

高樹のぶ子著『霧の子午線』カバー装画を担当(中央公綸社刊)

1992    安井賞展(西武美術館他)’93

1993    「山内和則 油絵展」(日本橋三越)’01, ’07, ’10, ’14, ’17, ’19

1994    月刊「中央公論」新年号より宮本輝著作『月光の東』の装画を担当 ~’97

第62回独立展にて新人賞

1995    静岡県芸術祭展にてグランプリ受賞

第63回独立展にて高畠賞

1996    第64回独立展にて独立賞

1998    「山内和則展」(浜松・平野美術館)

2000    文化庁派遣在外研修員として渡仏

2003    文化財愛護絵画コンクール(文化庁・消防庁主催)の選考委員を務める

2004    「山内和則 油絵展」(東京日動画廊)

2007    「旅」展(新国立美術館)

2011    「山内和則 街景展」シリーズを始める。’12, ’13, ’15

(東京 ギャラリー・アートもりもと)

2017    文化庁芸術家海外研修制度50周年記念展 ~’18

2020    「山内和則展」 コート・ギャラリー国立新春企画(東京 国立)

「山内和則 洋画展 -移ろいゆく時を描く-」(沼津・ぬましんストリートギャラリー)はYouTubeに紹介される。

他、個展、グループ展多数

現在  独立美術協会会員

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