講座内容
テンペラ画は顔料を卵で溶いて絵具として使ったもので、ルネサンス期以前の中心的な絵画技法です。
油彩画が発明されて以降、油彩画が絵画表現の中心的画材となりました。
しかしテンペラ画はほろびることなく脈々と作家たちの表現手法として生きてきました。
それはテンペラ画独特の鮮明な明るさが、制作する者を魅了してきたからです。
一方、油彩画は透明感のある暗さの表現に適しています。
その両画材のよさを活かす方法が、テンペラと油彩の混合技法です。
この講座ではルネサンス期の名画の模写を通じて古典絵画の技法を習得します。
テンペラの支持体と下地、材料は学校で準備いたします。
カリキュラム
1/17 | 下地つくりと作品のトレース |
1/31(第5週) |
トレースダウンとテンペラ(単色)による 陰影の描写 |
2/7 | インプリミトゥーラとテンペラによる白色浮出 |
2/21 | テンペラによる白色浮出 |
3/6 | テンペラによる白色浮出と油彩による 彩色 |
※継続受講の方は、 前回の作品が未完成の場合は引き続き細部の描き込み、 テンペラの白色浮出と油彩による彩色を繰り返します。 |
初日の持参用具
■デッサン用具・鉛筆(HB・B・2B・3B)各1本
■画用紙(4号大)1まわり大きくても大丈夫です。
■赤ボールペン
教材費
1,500円程度