講座内容
この講座は皆様の作品のスタイルの確立をめざす講座です。皆様なりの個性を大切に、さらに発展させることを第一の目標にします。三つの探求から抽象に迫ります。
- 設定されたモチーフを出発点として抽象表現への転換を考えます。
- お持ちいただいたエスキースなり、イメージにそった写真なりをもとに新たな抽象表現を探します。こんな絵にしたいのよと、どうぞお伝え下さい。
- 制作に当たっての重要なファクターでもある偶然を必然にいかせるような支持体、マチエールを工夫し、あなただけのスタイルを探していきます。
「自分の表現とは何か」永遠の課題です。でも真摯に向きあえば、きっと糸口が見えて来ます。
カリキュラム
10/11 第2週 |
○ガイダンス(講座の目標) ○各自のテーマ設定 〇抽象表現のための問題意識をどこにおくか ・表現のための具体的な素材の展開と扱いについて ・テーマにそったエスキース着手 〇本制作開始 本時の目的 「心の中のテーマをどう探るか」その手立てを考える |
10/18 | ○本制作開始 2時限目 ○具体的な描画材料と扱い→混色の方法について ・あなたにそった写実から抽象への参考作品の紹介 本時の目的 「心の中のテーマの具現化」 |
11/1 | 〇本制作 3時限目 毎時の基本的な学習 「抽象における色面構成と混色のための具体的な手立て」 |
11/15 | 〇本制作 4時限目 毎時の基本的な学習 「抽象における色面構成と混色のための具体的な手立て」 |
12/6 | ○タブロー、本制作続き 5時限目 ・抽象への変容と本制作 ・色面構成とマチエール(素材)との関係 ・画面の構築性を深めるための具体的な手立てについて→ミニ合評会 本時の目的 「画面作りの具体的な方法を知る」 |
12/20 | ○本制作 ・それぞれの空間の深まり ○「偶然」→「必然」 ・本時の目的 「自分だけの空間表現」の見極め 〇作品の完成 〇合評会 〇今後に向けて |
初日の持参用具
アクリル・油彩両用キャンバスをお持ちいただくとよいかもしれません。大きさはおまかせいたします。
色彩の混色練習のため、紙パレット(F4 程度の大きさ、もしくはMサイズ23.5×35.0cmくらい)をお持ちいただけると良いと思います。ペンティングナイフの大きめなものもご用意下さい。
その他は、各自の制作にあった描画材料をお持ち下さい。アクリル絵の具、油彩絵の具、水彩、パステル、コンテなど。また、エスキースのためのクロッキー帳。
※30号からは学校に保管可能です。
教材費
画材はご自身でご用意ください。